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ロールなどのクロムめっき皮膜に傷をつけた場合にロールを取り外すことなく、現地で部分的にクロムめっきを行う局部クロムめっき補修があります。この方法は傷部を周囲と同じクロムめっきにより被覆する方法で、皮膜組成や密着性も通常のクロムめっきと遜色がありません。適用できる対象は、クロムめっき被覆された一般的な鏡面ロール、バフ・グラインダ研磨仕上げのロールに限られており、マットロールや彫刻ロール、クロムめっき以外の金属が被覆されたロール(例えば弊社の「快削くん」などニッケル合金めっき)では局部めっき補修することはできません。 また、傷が下地材料まで到達するような深い傷の場合には、通常ある程度の深さまでTIG肉盛溶接を行い、その上に局部クロムめっき補修を行います。このとき下地材料の種類(例えばS45C材やSCM440など)によってはこのTIG肉盛溶接が施工できないため、深い傷を局部クロムめっきのみで補修を行うこととなり、補修に長時間を要したり、また局所的に補修部分のめっき厚みが厚くなるため加熱ロールでは補修跡にクラックを生じることがあります。 逆に、擦り傷など浅い傷のみの場合には局部めっきまでは実施せず、鏡面ロールの場合には手作業による砥石仕上げのみ、バフ研磨仕上げロールの場合にはハンドバフ研磨機のみで修理する方法もあります。 このように現地補修は傷の状況に合わせていろいろと方法がありますので、ご相談いただく際には傷部の写真やロール材料、ロール周辺の作業スペースの有無などご提示いただけると実施の可否判断を速やかに行うことができます。 詳しくは、こちらのページもご覧ください。

現地クロムめっき補修作業サービス