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主な銅めっき浴として、硫酸銅めっき、ピロリン酸銅めっき、シアン化銅めっきの3種類があり、それぞれに光沢剤添加浴と無添加浴があります。導電性を重視する場合には、皮膜に不純物を取り込みにくい無添加浴が推奨されます。無添加浴においてめっきしたままの状態で平滑な表面を必要とする場合には、表面の粗い硫酸銅めっきとシアン化銅めっきは不適当で、比較的平滑なピロリン酸銅めっきが最も良い選択と考えられます。なお、光沢剤無添加の硫酸銅めっきにおいては、PR電解法(めっきの際に品物の極性を交互に反転させ、析出と溶解を繰り返す方法)により、皮膜表面の粗度を改善することも可能です。