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アルミは他の金属と比較して非常に酸化し易い材料であるため、活性化処理によりアルミ表面の酸化皮膜の除去を行っても、その後の水洗時に水中のわずかな溶存酸素で不活性化してしまい、そのままめっきを行うと密着不良になります。これを改善するために、アルミ表面を活性化しながら同時に亜鉛皮膜を置換析出させるジンケート処理がアルミ上に処理として一般的に採用されています。ジンケート処理後には表面がアルミではなく、亜鉛となるため密着良くめっき処理を行うことができます。ただし、ジンケート処理による密着力向上の効果はアルミの材質により左右されます。めっきに適しているアルミ材質は#1000系、#5000系、#6000系となります。逆にジュラルミン系の#2000系などは、ジンケート処理を行っても良好な密着性が得られない材質となります。