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タフカーボン処理の配管内面への施工は難しいです。

タフカーボン処理は、DLCコーティングの一般的な手法であるプラズマCVD法とは異なり、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)を利用した特殊な製膜方法を取り入れております。
GCIBとは、アルゴンなどのイオンを塊(クラスター)にし照射する技術で、このクラスターを基材に衝突させてそのエネルギーを利用して製膜したDLC被膜がタフカーボン処理となります。
製膜に衝突エネルギーを利用しているために、基材が面でビームを受ける必要があります。垂直にビームを当てる場合が、最も硬度が高い被膜が得られますが、多少の角度がついてもコーティングは可能であります。
ですが、配管の内面となりますと、ほぼ、ビームと基材面がの角度が平行となり、製膜が難しいです。