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マットロールの表面製作方法にはいくつかあります。
単純な方法としては、鉄やステンレスの母材にブラスト処理を行い、その上にクロムめっきや無電解ニッケルめっきなどのめっき処理をするのが一般的な工法です。さらに、表面の光沢度を管理したり、仕上がりの粗さを精度よく管理したい場合には、母材にニッケルめっきや銅めっきを施行し、その面を一度研磨で磨いた後にブラスト処理し、最後にその上にクロムめっきを被覆する方法があります。工数は増加してしまいますが、品質の安定した表面が得られます。
また、別の製作方法として先にクロムめっきを処理し、その面を研磨した後にブラスト処理を行うマット表面もあります。この工法では光沢のない若干毛羽立った感じの表面に仕上がります。ただし、この工法では最終の仕上がりの粗さや表面の取扱い方法に一部制約があります。 吹き付けるブラスト材についても様々な種類があり、仕上がり粗さや仕上がりの面感によってその都度選択しています。一例としては、各種研磨材やガラスビーズなど、場合によっては、鉄球などもブラスト材として使用します。