Answer (回答)

無電解ニッケル-りんめっきは電気を使わないめっきなので、金属、炭素系素材などの導電性素材は勿論ですが、樹脂・プラスチック・セラミックス・繊維など、ほとんどの非導電性素材に施工できます。また、製品の形状に関係なく、外面内面や穴形状などへ均一に施工できます。
一方電気ニッケル-りんめっきは通電が必要なので基本的に導電性素材対応となります。また、めっき対象材の形状が複雑となるとめっき厚みのばらつきが生じてしまいます。
被膜の目的として無電解ニッケル-りんは主に防錆のみであるのに対して、電気ニッケル-りんは防錆は当然ながら、無電解に比べてりんの含有量が多くバイト切削性に優れていることから彫刻製品に適した快削対応のめっきや、被膜中の欠陥が少ないため電鋳といった厚めっきにも対応可能です。
その他熱伝導率が低いという特性から深溝金型にも適しています。