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当社で一番硬い被膜はDLC(ダイヤモンドライクカーボン)となります。
商品名は、タフカーボンで、その硬度はHv4000以上になります。その特性として以下の3点があげられます。
①グラファイトのような潤滑性を持ち耐摩擦性に優れる。
②ダイヤモンドのように高硬度で耐摩耗性に優れる。
③主成分が炭素なので化学的に安定しており非汚染性に優れる(はんだや血液などの付着を低減)。
膜厚は最大で2μm程度まで可能で0.5μm以下の対応も可能で、ほぼ均一した厚さに仕上げる事ができます。
電子部品の滑り部材や電子部品向けパーツフィーダー用部品、アルミ切削用旋盤チップ等の刃物への施工され長寿命化に貢献しており、中には寿命が10倍に延びた事例もあります。
また、弊社では導電性を付与したDLCも取り扱っております。商品名はタフコンダクターBとタフコンダクターMの2種類です。
タフコンダクターMでは、体積抵抗1.0x10⁻³Ω㎝を実現致しました(他社事例での導電性DLCは5.0×10⁻³Ω㎝)。ただし、導電性を高めた代わりに硬度が下がり、その硬度はHv2000となります。
タフコンダクターBはタフコンダクターMよりも導電性は下がりますが、高硬度で導電性が付与されており体積抵抗は5.0×10⁻³Ω㎝、硬度はHv3000以上あります。
お客様の要求される特性に応じた被膜を提案させていただきますので是非ご相談ください。