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違う材質の金属が共存する表面にCrめっきを施工する際には、各金属に適しためっき前処理作業が必要となります。
これは表面の酸化被膜等を除去して活性化させる作業となりめっきの密着度に影響がでますので、この段階で適切な条件出しが出来ていないと、めっきの膨れやビリ等が発生し、いわゆるめっきの密着不良につながる不具合となる為、非常に重要な作業となります。

2種金属ではめっきの前処理条件が異なりますので、同時に施工する際にはそれぞれの金属表面を活性化できる適切な条件出しが難しく、比較的難易度が高いめっきとなります。
当社では過去に2種金属(SUS304、S25C)へのCrめっきを施工をした実績がございますので、既に適切な条件出しの技術ノウハウは持っております。
とはいえ難易度が高いめっき施工になりますので1発で成功する事はやはり難しく、その対応としてめっき後に局部補修を何度か実施する事で施工が可能となります。
当社ではめっきの局部補修に関しても高い技術力とノウハウをもっていますので、局部補修後の仕上がりは全く問題はございませんので、ご安心ください。
本件は2種金属を溶接していますので溶接個所が合金化する為、表面に3種の金属が共存することになります。
(SUS304、S25C、溶接部の合金化層)これまでに当社では3種の金属が共存する表面にCrめっきを施工した実績は無く、めっき前処理条件も含め更に高難易度なめっきとなります。
ただし当社には技術部もございますので、これまでに培った技術力、経験や知見を最大限活用することで3種の金属それぞれに効果のある適切な前処理条件をテスト検証することができます。

高難易度なめっき施工に対してもこれら取組みによって顧客様のご要望にお応えできる可能性はございますので、是非一度、お問合せをいただければと思います。