タフクロムめっき(高性能鏡面硬質クロムめっき) | 特徴

 クロムめっきで問題となるのが100℃を超える高温環境下で使用したときに、ヒートクラックが発生してしまうことです。野村鍍金では、特殊なめっき加工技術によって、”タフクロムめっき”という高温環境下でも使用することができる高性能鏡面硬質クロムめっきの開発を行うことに成功しました。このタフクロムめっきをキャストドラムや大型ドラムに施工することで、100℃を超える装置や製造ラインであっても、問題なく使用することができます。

ポイント①

100~160℃の使用環境下でもヒートクラックの発生を防止

ポイント②

塗工ムラのない高品質なコート紙製造に最適

ポイント③

高い透明度が必要なプラスチックシートにも対応可能

タフクロム/Fe塩水噴霧前 タフクロム/Fe塩水噴霧後

タフクロムめっき(高性能鏡面硬質クロムめっき) | 特徴②

 通常のクロムめっきでは100℃を超えると、表面にヒートクラックと呼ばれる傷が表面に発生してしまいます。しかし、タフクロムめっきはクロムめっきと母材との中間層に特殊な層を設けることで、表面温度が100℃以上となってもヒートクラックの発生を防止することができます。製品に対するクラックパターンの転写や、コート紙での塗工ムラを防止することができるため、高い透明度が必要となる製品用ロールの表面処理として使用されています。そのため、表面に高い製品品質が求められるコート紙やプラスチックシート用のキャストドラムや大型ドラムに最適なめっき方法です。

通常クロムめっき(加熱前) 通常クロムめっき(加熱後) タフクロムめっき(加熱前) タフクロムめっき(加熱後)