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溶射一覧
ハースロール
製品属性(仕様)
製品画像(様子)
特徴
薄板鋼板を製造する工程の中に、連続焼鈍炉で鋼板を高温で連続焼鈍するパートが有ります。ここで使用されるロールは1,200℃の高温雰囲気で使用するため高硬度と耐熱性が必要で、蛇行やスリップを防止するための特殊な形状と表面処理が求められます。特殊環境での使用であるため一般的な鋼材ではなく特殊鋼材の採用となります。※ 野村鍍金はタングステンカーバイドでの溶射前までの、機械加工のみの工事が可能です。
ロールを長年使用し外径が細くなってしまった際に外径寸法の復元は可能でしょうか。
外径寸法を復元することは可能です。ロールを長く使用し、再生と摩耗を繰り返していくと素材の外径寸法が細くなってしまいます。そういった細くなった外径を復元する手法としましてはニッケルめっきや銅めっきの厚付を行うことにより復元が可能であります。ニッケルめっきも銅めっきも数100μm~1㎜以上の厚みでもめっき可能であります。弊社ではロールの耐食性向上の効果も付与出来るので、ニッケルめっきでの寸法復元を多く施工しております。またその他の外径寸法復元方法としましては溶射肉盛や溶接肉盛なども御座います。また、溶射や溶接で肉盛されたロールでも問題なくめっき可能であります。
モールド本体にヒビ割れが発生していました。原因と対策はありますか。
製鉄用モールドは、溶けた鉄(溶鋼)を固める金型として使用されます。溶鋼の温度は1,000℃を超えています。モールドの本体は銅でできており、銅の表面には各種表面処理(めっき・溶射など)が被覆されています。モールドは溶鋼からの被熱を受け続け、母材(銅)と表面処理被膜の熱膨張率の違いで硬い表面処理側に割れ(ヒビ)が入ることがあります。この現象はヒートクラックと呼ばれています。ヒートクラックは、深く割れが入ってしまうと母材の寿命が少なくなってしまいます。またヒートクラックが複数入ることで、割れどうしがつながり表面処理被膜を脱落させてしまうことがあります。ヒートクックを発生させない方法として、熱膨張率(伸び率)のよい表面処理を選定することで軽減させることが可能です。野村鍍金では、ご使用後のモールドの状態を調査させていただくことで、ベストな表面処理を選定することが可能です。